NHK大河ドラマの主人公を考える

そろそろネタが尽きてきた感がある大河ドラマ

NHK大河ドラマは日本の歴史上の人物をテーマにした人気シリーズですね。 1963年、第一回の「花の生涯」に始まり、2016年の「真田丸」までいまのところ決まっています。 歴史上の人物を取り扱いさらに人気を得るためには「有名な歴史人物」に焦点が当てられてきました。 一番焦点があてられやすいのは、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康でしょう。 しかしながら、何度も同じ「織田信長」を取り扱うわけにはいきません。 また「武田信玄」「伊達正宗」といった有名どころもすでに取り扱い済み。 そこで最近はその有名どころの家臣団を主人公にし、その視点からの歴史の流れを見ていくのが 主流となっていますね。直江兼続、山内一豊、そして黒田官兵衛。 NHKもネタ探しに困っている状況がうかがえます。 歴史好きな人であれば、直江兼続、黒田官兵衛あたりがそろそろ来るなかとわかっていたんじゃないでしょうか。 私も来ると思っていましたよ。そして「真田幸村」、これも予想どおりです。 それでは、あとどのような人物がNHK大河ドラマに出てきそうか、自分なりに予想を立ててみました。

最高のストーリーなら、立花宗茂

柳川藩主・立花宗茂はどうだろうか、きっと最高のストーリーが描けるのではないでしょうか。

 九州の戦国大名大友宗麟の配下に、立花道雪高橋紹運といった名将があり、立花宗茂高橋紹運の息子で、立花道雪の養子という立場である。

 

ストーリー的には大名・大友宗麟が九州で勢力拡大していく中、その両翼の2武将の活躍を描き、その中で育てられる幼少・立花宗茂を描いていく。

そして、戦国大名、大友氏・島津氏の戦いを描き、その後没落していく大友氏であるが、それを最後まで支え続けての徹底抗戦。実父・高橋紹運の岩屋城合戦での戦死。まさに滅亡寸前の大友氏をぎりぎりまで支えてきた立花宗茂である。

 

豊臣秀吉による天下統一後は、13万石の大名に列せられ、朝鮮出兵関ヶ原の戦いまでの流れだが、西軍敗北後、宗茂は所領をすべて失ってしまう。

いったんは浪人生活を経験するわけだが、その後は陸奥棚倉1万石の大名に復帰し、最終的にはもう一度柳川藩に戻ってきた。関ヶ原に西軍として参戦し改易されてから旧領に復帰を果たした唯一の大名である。

 

これってどうでしょうか。ストーリーとしては栄光の少年期、没落寸前の青年期、藩主としての栄光、関ケ原後の没落、そして最後にまた栄光への返り咲き。まさに波乱万丈ながら最高のハッピーエンドですよ。義を貫いて生きてきた苦労人が最後には報われる結末。

 

これ物語にしたら良いとは思いませんか。きっとNHK側も候補にあげていたんじゃないかな。

 

だがしかし、やはり問題はある。立花宗茂という戦国後期の一地方大名を、世の中の人がどれほど知っているだろうか。歴史マニアしか知らない存在だと思われますね。歴史の中心の、信長、秀吉から少し遠い人物はやはり不利ですよね。

ビッグネーム無しに、ストーリーだけで人気が取れるのだろうか、そこが問題です。

 

 

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