NHK大河ドラマの主人公を考える

そろそろネタが尽きてきた感がある大河ドラマ

NHK大河ドラマは日本の歴史上の人物をテーマにした人気シリーズですね。 1963年、第一回の「花の生涯」に始まり、2016年の「真田丸」までいまのところ決まっています。 歴史上の人物を取り扱いさらに人気を得るためには「有名な歴史人物」に焦点が当てられてきました。 一番焦点があてられやすいのは、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康でしょう。 しかしながら、何度も同じ「織田信長」を取り扱うわけにはいきません。 また「武田信玄」「伊達正宗」といった有名どころもすでに取り扱い済み。 そこで最近はその有名どころの家臣団を主人公にし、その視点からの歴史の流れを見ていくのが 主流となっていますね。直江兼続、山内一豊、そして黒田官兵衛。 NHKもネタ探しに困っている状況がうかがえます。 歴史好きな人であれば、直江兼続、黒田官兵衛あたりがそろそろ来るなかとわかっていたんじゃないでしょうか。 私も来ると思っていましたよ。そして「真田幸村」、これも予想どおりです。 それでは、あとどのような人物がNHK大河ドラマに出てきそうか、自分なりに予想を立ててみました。

上杉謙信は適任ではあるが、

まずは上杉謙信

 

実はすでに1969年の大河ドラマ天と地と」で放送はされています。しかしながらもう40年以上も前のことであり、そろそろもう一度と考えられなくもないですね。しかも上杉謙信といえば、有名どころの戦国武将として上位に君臨し、知らぬ人はいないでしょう。若者に人気の戦国ゲームでも必ず登場します。

 

おおっと、このブログではその人物の歴史を取り上げるのが主テーマではありません。NHK大河ドラマ登場となるための条件を見ていくのです。

 

で、上杉謙信というと、越後の龍、軍神と称される戦国最強武将として有名です。

 

まず1つ目のポイントは、戦国武将としての激しい戦いです。先の「天と地と」では甲斐の武田信玄との川中島での5回に及ぶ激しい戦いを描いたもので、年配者、歴史マニアには外せない部分です。

 

2つ目はそのイメージ像です、上杉謙信の「敵に塩を送る」の言葉は有名ですね。卑怯を嫌い、正々堂々とした戦いぶり。私利私欲ではなく万民のためにの戦い、そんなイメージです。これってテレビドラマにするにはかなり重要です。悪党では当然に主人公にされるわけもない。信長や秀吉、家康、どんな武将にも非情な部分はありますが、上杉謙信ほど心象が良い戦国武将も珍しいのではないでしょうか。まさに後ろ姿を拝まれる存在です。

 

3つめポイントは、若者に人気です。その戦国最強武将にして正義の人の謙信はテレビゲームの世界で、最強という言葉に憧れる男性。正義の人に憧れる女性。つまり大人気なのです。

こうして見てみると、上杉謙信は老若男女に人気が高い最高の素材ではあります。似た素材として、2016年放送予定の「真田幸村」がいます。本来は歴史マニアに好まれる存在の真田幸村なのですが、その一本気な忠義なる生き方と強さは上杉謙信と似た部分を感じます。これまたテレビゲームの世界では人気者で、パチンコの世界でも有名です。(笑)

 

さて話戻って上杉謙信です。ただしかしながら唯一の欠点があえります。

それはあくまでイメージ像であって、実際のところが分からないのです。歴史的資料が少ないのです。有名な川中島の戦い謙信が単身騎馬で信玄に斬りかかるシーン。あれは本当かどうかわかりません。また織田信長軍との「手取川の戦い」なども資料が乏しく、いまいち信憑性に欠けるとの指摘もあります。

 

つまり詳しい資料が少ないから、NHKでは取り挙げにくい題材ではないでしょうか。

書物にも上杉謙信を取り扱ったものが少ないのはそういう事情だと思います。

さて今後の大河ドラマ上杉謙信の登場はあるのでしょうか~。

 

 

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